経営コンサルティング
2024年の中小企業白書によると、需要の回復に伴い中小企業の売上は回復傾向にある一方で、人手不足感が強まり、依然として深刻な課題となっていることが示されている。また、労働生産性においては、小規模事業者や中規模企業の中央値が大企業と比較して低い水準にあるが、上位10%の中小企業では大企業の中央値を上回る生産性を実現している企業も存在している。
どのような中小企業が高い生産性を示しているのだろうか?
一部の企業では、独自の技術を有し、他社との差別化によって競争優位を築いているという特殊なケースもありますが、そのような企業はごく少数にとどまると考えられます。
れ以外の中小企業で高い生産性を確保している企業には、以下のような共通点が見られます。
- 業務の標準化と効率化が進んでいる
- IT・デジタル技術を積極的に活用している
- 人材への投資を惜しまない
- 外部連携や補助金の活用に長けている
とはいえ、日々の業務に追われる中で、どこから着手すべきか分からないという経営者の方も多いでしょう。
私たちは、中小企業診断のフレームワークを活用し、以下のようなプロセスを通じて中小企業向けの経営コンサルティングサービスを提供しています。
これまで懸命に事業を進めてこられた経営者の皆さまにとって、一度立ち止まり、これからどの方向に進むべきかを真剣に見つめ直す良い機会となるはずです。

補助金申請支援
中小企業にとって補助金は、単なる資金支援にとどまらず、新たな挑戦を後押しする重要な手段です。新規事業の立ち上げやIT導入、設備投資など、本来であれば資金面の不安から躊躇していた取り組みに対して、補助金の活用によって実行への一歩を踏み出しやすくなります。また、申請時には事業計画を整理する必要があるため、自社の経営を見つめ直す良い機会にもなります。さらに、採択されることで対外的な信頼性や信用力も高まり、今後の資金調達や取引拡大にも好影響を与える可能性があります。補助金は、中小企業が成長・変革に向けた挑戦をするための追い風となる存在です。
現在(2024年度)の実績では以下の補助金があるので、ぜひ活用していきたい。
補助金名 | 概要 | 補助金額 | 備考 |
---|---|---|---|
事業再構築補助金 | 業態転換・新事業進出支援 | 最大1.5億円 | 採択率3~4割、事業計画の完成度重視。M&Aも対象。 |
中堅・中小企業の大規模投資支援 | GX・半導体等の大規模設備投資 | 数億円規模 | 高額だが審査厳格。大企業並の事業計画が必要。 |
ものづくり補助金 | 設備・サービス開発支援 | 最大1,250万円 | 採択率4~6割。専門家支援で通過率UP。 |
省力化補助金 (スマート設備等) | 自動化・省人化設備導入 | 最大1,000万円 | 2024年拡充。設備導入が明確なら通りやすい。 |
IT導入補助金 | DX・クラウド導入支援 | 最大450万円 | 採択率高め。IT導入支援事業者と連携が必須。 |
事業承継・引継ぎ補助金(M&A型) | M&A・経営承継支援 | 最大600万円 | 書類多めだが、条件を満たせば実現性高い。 |
小規模事業者持続化補助金 | 販路開拓・業務効率化 | 最大250万円 | 商工会の支援が前提。初心者にも取り組みやすい。 |
地域創造的起業補助金 | 社会課題解決型の創業支援 | 最大300万円 | 地域連携・社会性の評価がカギ。創業時に有効。 |
以下は、審査の難易度と補助金額の軸に各補助金をマッピングしたものである。参考にして頂きたい。
